4G(現在)から5G(未来)の違いとは!?そして、4G(現在)から5G(未来)とは、どのように世界が変わるのか?などを分かりやすく解説いたします。また、4Gと5Gの違いだけでなく、以前の1~3Gの変遷についても比較・解説していきます。

「5Gのその先の6Gとは!?一体どんな世界なのか?」も5Gを知ることによって見えてくると思います。

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はじめに

第5世代移動通信システム(5th Generation Mobile Communication System, 「5G」)とは、1G・2G・3G・4Gに続く国際電気通信連合 (ITU) が定める規定「IMT-2020」を満足する無線通信システムである。一般的に英語の”5th Generation”から、「5G」(ファイブジー)と略される。

日本では2020年(令和2年)3月25日にNTTドコモが、3月26日にKDDI・沖縄セルラーが、3月27日にソフトバンクが、それぞれeMBB (高速大容量) を実装した5Gのサービスを開始し、これからさらに普及していくが、日本が世界が今後どのように変わっていくのでしょうか?

 

1G~3Gを分かりやすく紹介

第5世代の前には当然1~4の世代がありますから、ここで簡易的に説明しましょう。まずは、1~3Gの変遷と、4G(現在)と5G(未来)の徹底比較を行います。

1G:アナログ携帯電話の普及

1980年代には1Gが普及。1985年にはポータブル電話機「ショルダーホン」が、1987年には「携帯電話」が登場しました。1Gは、音声を電波に乗る信号に変換して通信するアナログ方式。そのため、機能は音声通話のみ。通信品質や通信距離に課題があった。

2G:メール・インターネット利用の普及

1990年代には2Gが普及。通信方式はアナログからデジタルへと変わりました。データ通信が容易になったことで、メールの利用やインターネット回線への接続が可能になりました。この時代を牽引したのは、NTTドコモが1999年に発売した「iモード」。着信メロディや待受画面のダウンロード、モバイルバンキング、地図検索サービスなどを利用できるようになり、モバイルユーザーに対するビジネスも拡大。データ通信の利用が日常的になったことで、徐々に高速通信へのニーズが高まりました。

3G:世界標準の高速通信の普及

2000年代には3Gが普及し、2Gでは2.4kbps~28.8kbpsだった通信速度が384kbps~14Mbpsまで大幅に向上。より大容量のコンテンツを楽しめるようになり、「着うた」などプラットフォーム上のサービスが一気に増加しました。また、3Gは初の国際標準の移動通信システム。日本の携帯電話を海外でも使えるようになったのはこの頃です。2008年にはソフトバンクが「iPhone 3G」を発売。快適にインターネットに接続できるようになり、高速大容量通信へのニーズが高まりました。

 

4G(現在)と5G(未来)の違いは?

 

スマートフォンの利用者数が激増した2010年代。その流れを支えたのが、現在も主に利用されている通信速度50Mbps~1Gbpsの4Gです。通信速度が飛躍的に向上したことで、スムーズなインターネット利用のほか、モバイルゲームや動画など大容量コンテンツを楽しめるようになりました。

そして2020年代は、いよいよ5Gの時代がやってきます。

4Gが「スマートフォンのためのモバイルネットワーク技術」だとするならば、5Gは「社会を支えるモバイルネットワーク技術」といわれています。あらゆるものがインターネットに繋がるIoT時代を迎え、幅広いユースケースが想定されるためです。

それを可能にするのが、「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」という3つの特徴です。
下記のイラストからも分かる通り、5Gは4Gに比べて通信速度は20倍遅延は10分の1同時接続数は10倍となっています。

※低遅延通信とは、通信上の遅延時間のこと。誤差がゼロにならないものの10分の1程度に低減され、ネットワーク接続中に4Gよりもリアルタイムに通信が可能になります。それにより、誤差が命取りになる遠隔手術の実現の可能性が出てきました。

引用:KDDI IoT

5Gで変わる世界

引用:KDDI IoT

①セキュリティ強化

地下鉄のホームに5Gの基地局を設置し、専用タブレットを使用した実証実験も行われています。見守りロボットや固定カメラで撮影した4K映像を5Gのネットワークを通じてリアルタイムに伝送し、従来の映像では発見できなかった不審物や不審者の検知が可能になります。また、同時に5G対応のタブレットを活用した同時翻訳や、観光案内の映像なども配信可能です。

②4K・8Kのライブ配信

5Gの「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」は、4K・8Kをはじめとする高精細な映像のライブ配信を実現します。自宅で視聴しているユーザー、スタジアムのような広い会場にいる観客に、迫力ある映像を配信することができます。

③没入感の高いVR・AR体験

VRやARを含む「xR」は、大幅なクオリティアップが期待される分野。ヘッドセットを装着すれば、最前列にいるような感覚で音楽ライブを楽しめたり、任意のアングルでスポーツを観戦できたりします。

※xRとは
「VR」「AR」「MR」などの総称のこと。「x」は未知数を示すもの、つまり「xReality=さまざまなリアリティ体験」ということである。

④スポーツ観戦の多角化

5Gを活用したスポーツ観戦は、各通信会社がすでに実証実験済みです。KDDIはプロ野球公式戦で、NTTドコモはラグビーワールドカップ2019日本大会で、観客が多視点かつリアルタイムで試合を観戦できるサービスを提供しました。総務省は、スポーツ観戦のアップデートによる経済効果は約2373億円にのぼると見込んでいます。

引用:KDDI IoT

⑤遠隔技術の活用

遠隔技術を要する分野では、5Gの「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」が重要になります。医療分野では、遠方にいる医師が手術中に助言する「遠隔手術支援」が、また将来的には、現場の医師ではなく遠方にいる医師が「遠隔手術」の実現も夢ではありません。建築現場や災害復旧現場でも、ショベルカーなどを遠隔操作し、確実で安全な施工を実現するも可能になります。

⑥自動運転の推進

もっとも期待されている5Gの用途が自動運転です。ネットワークに繋がった「コネクテッドカー」は、車両の状態や歩行者の位置、交通状況、デジタル地図「ダイナミックマップ」などの情報を常時サーバーと通信し、非常時のハンドル制御や隊列走行によって、交通事故・交通渋滞は低減すると考えられています。

⑦IoT化の加速

「多数同時接続」が可能な5Gによって、IoT化は加速していきます。医療分野では複数の医療機器や院内設備が、農業では気象や土壌や生育センサーなどがインターネットに繋がり、膨大なデータを収集。それをAIが解析することで精度が上がります。商業施設では、人の導線分析をマーケティングに活用したり、リアルタイムの在庫管理・自動発注なども可能になります。

⑧働き方改革の推進

働き方改革の1つである「柔軟な働き方がしやすい環境整備」には、5Gの活用が欠かせません。「高速大容量」通信により、あたかも同じ空間にいるような感覚でビデオ会議を行ったり、大容量のファイルをスムーズに共有したりできるので、ストレスフリーなリモートワークが実現します。これにより、仕事と出産、育児、介護などが今以上に両立しやすくなります。

引用:KDDI IoT

 

5Gの次に到来する6Gとは?

6Gとは5Gの次世代にあたる通信規格で、2030年をめどに導入が見込まれています。
今までもそうであったように、5Gの生活が一般化する頃には、5Gよりもさらに高速な通信環境が求められるようになってくるのは必然。IoTの普及によってインターネットに接続されるデバイス数はさらに増えることも予想されるため、このような時代の到来に備え、世界の研究機関や大手企業が6Gの開発に積極的に取り組み始めています。

コロナによって更に加速したインターネット社会ですが、5Gの普及で更に加速していきます。そんな世界、日本、社会において企業のインターネット化の遅れが浮き彫りになっています。時代遅れにならないように、スピーディに順応していくことが企業に求められています。