CI(コーポレート・アイデンティティ)、VI(ビジュアル・アイデンティティ)それぞれの名称は聞いたことがある。
もしくは知っているという人も多いのではないでしょうか。しかし、その違いを正しく理解し説明できる方は少ないはずです。
今回は、この2つの明確な違いや関係性、意味合いを詳しくご紹介させていただきます。

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CI(コーポレート・アイデンティティ)の意味と目的

企業ブランドの構築と定義/理念の統一

コーポレート・アイデンティティ(英: corporate identity 略称: CI)は、企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、また分かりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略の一つです。

社会に広く展開することによって企業のブランドイメージを共有することができます。ブランドイメージを集約した社名やシンボル・ロゴのデザインは、あらゆるステークホルダーに企業の「らしさ」を伝えることができます。その際に大切なことは、単にシンボル・ロゴだけのデザインを考えるのではなく、その先の各種デザインの展開までを視野に入れた開発が重要です。それと同時にガイドライン(運用規定)を制作し定着させることでCIの成果を発揮することができます。

シンボルやロゴといったCIの開発は、戦略的なアプローチと、クリエイティブなアプローチの両方が必要です。それは、CIに触れるターゲットの対象がきわめて広いからです。CIの目的には社員のモチベーションやロイヤリティの向上、ステークホルダーへの信用と信頼の獲得などに大きな役割があるのです。

 

CI 計画の開発項目

①ネーミング開発

社名やブランド名 : 競合企業・競合ブランドと明確に差別化するための名称。

②企業理念開発

  • コーポレート・フィロソフィ(企業理念)
  • コーポレート・ステートメント
  • コーポレート・スローガン
  • コーポレート・メッセージ

③デザイン開発

  • 企業またはブランドロゴ
  • 正式社名ロゴタイプ (英文・和文)
  • コーポレート・メッセージなどのロゴ化
  • コーポレート・カラー
  • 使用規定 等

これら一連の開発項目は CI マニュアルとしてマニュアル化されその使用法を厳しく管理されます。プロモーション等でマークやロゴを使用する場合には CI マニュアルで定めた規定に従い配置や大きさまた色等忠実に再現することが求められる。その理由は、広告等のように時代や流行とともに移り変わる一過性の刺激に対する反応を集めることが目的ではなく、掲げる理念やビジョンを効率良く認知・浸透させ、最終的に企業の共感や信頼が育つようにすることを目的しているためである。また長い年月の中でイメージが風化したり、複雑化することなく常に新鮮さを保ち、企業の存在を確実に顧客をはじめとする社会に訴求し続けなくてはならないからである。

 

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の意味と目的

ブランドの可視化と整合性/視覚の統一

ビジュアル・アイデンティティ(英:Visual Identity 略称:VI)は、コーポレートブランドの価値やコンセプトを可視化した、ブランドシンボルやロゴデザインなどを中心にブランドカラーやサブカラーシステム、サブグラフイック、指定書体など、CI(シンボルやロゴ)を起点に、視覚に関するデザイン全般をさします。。
VIとは、ブランドの世界観を構築する上で最も需要な視覚的要素です。

具体的なデザインアイテムは、会社案内やパンフレット、WEBサイト、広告や空間デザイン、サイン計画など多岐に渡ります。これらのデザインをブランドコンセプトに従って開発し、統一感を持って展開していきます。そして、ブランドの世界観をビジュアル化することで一貫性のある「らしさ」を表現し、揺るぎないブランドの存在感を強固なものにするのです。その結果として、社員のモチベーションを高めたり、ステークホルダーからの信頼や安心を獲得することが可能になります。

 

CIを構成する3つの要素

① MI/Mind identity(マインド・アイデンティティ)理念の統一
② BI/Behavior identity
(ビヘイビア・アイデンティティ)行動の統一
③ VI/Visual identity
(ヴィジュアル・アイデンティティ)視覚の統一

定めた理念を共有し、理念に基づく考え方と行動により商品を製造・供給する。そしてその企業・製品の優れた特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、また分かりやすいメッセージで発信するという一連の行程を計画的且つ確実に実行することで、社会におけるより良い企業活動、より良いコミュニケーション、より良い関係を築くことができ、同時に競合企業と明確な差別化がなされるようになります。

「情報の90%は視覚を通じて伝わる」と言われるようにマーク等の視覚的変化が注目され話題にされることが多いが、以上のように目に見えない価値と行動の実践が CI 計画を成功させるためには大変重要である。

 

CIとVIの違いと重要性とは

CIとVIが必要な理由

① ブランドを社外の多くの人々に認知してもらうため
② ブランドを社員に理解浸透させ行動してもらうため

似たような競合ブランドが多い世の中で、ブランドを認知してもらうことはとても困難です。そこで、たくさんあるブランドの中から人々に認識してもらうために必要なのが、企業のアイデンティティを形成するCI(シンボルやロゴ)なのです。より多くの人々に企業を知ってもらえれば、良い人材の確保や商品開発、営業力の促進につながるため、企業にとって大きな利益をもたらします。

そして、CIを中心にVIまで構築し展開することで、社員にとっては理解と共有が生まれ一致団結することができます。このように、CIとVIによって企業ブランドの認知度と社員の意識が高まり、意味のある企業のブランド活動(ブランディング戦略)が行えるのです。

 

ブランディングの必要性

物が溢れ、外国からの参入やM&Aが当たり前になっている現在、今後生き延びるには広告戦略においてCI・VI開発に留まらず、アウターブランディング(社外)やインナーブランディング(社内)への展開は必要不可欠なものになっていることは確かです。

「ブランディング」をすれば
◆採用が強化される
◆営業力が強化され売り上げが拡大される
◆企業の知名度が向上する
など大きな利益を得ることができますが、CI・VI開発だけのブランディングでは不十分です。

日本では、ブランディングという概念が広まる前の1980年代から1990年代後半までは、企業はコーポレート・アイデンティティ(CI)、商品はブランド・アイデンティティー(BI)のほか、店などはショップ・アイデンティティー(SI)という名称で規模の大小にこだわらず、多くの企業において計画・実行されました。

CI、BI、SIにおいてはロゴ・シンボルなどの「ビジュアルデザイン」の実行に留まることがほとんどであったが、現在のブランディングは顧客による「ブランドの体験」全体を範囲として扱います。

ブランディングが長期的な競争優位の源泉を生み出すだけではではなく、収益のアップ、株価への影響を及ぼすことは実証されています。

しかしその本質を分かっていないと、メリットを得ることは出来ません。

ブランディング、またはブランドマネジメント (: branding, brand management)は、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略です。

 

 

ブランディングがもたらすもの

①競合からの差異化

ブランドネームやロゴ・意匠などで、他競合とは区別されて認識されるようになる。

②選択意思決定の単純化・固定化

顧客の知識が整理されることで再び同じ物を選ぶようになる。

③ユーザーのロイヤル化

親しみや信頼が増大されることでブランド・ロイヤルティが形成される。

④価格競争の回避

『顧客にとっての価値』が訴求され、提供品質を無視した価格競争に参加する必要が無くなる。

⑤価格プレミアムの獲得

同じ品質・スペックの商品について、競合よりも高い価格で販売が可能になる。

⑥プロモーションコストの削減

以上のことから販売促進の必要度を低下させることが可能になる。

 

ホームページなどに掲載し、ターゲットに発信しないと意味がない!

商品やサービス、企業のコンセプトブック(ブランドブック)の内容は、当然ホームページにも記載をして社外の多くの方々に訴求していく必要があります。

いまや、ホームページは唯一の自社媒体であり、最も費用対効果の高いツールです。
ホームページを上手く活用して、社内外に発信し続けることが重要です。

ブランディングだけでなく、それを訴求するツールデザイン(シンボルマーク・コンセプトブック・ブランドサイト・クレドカードなど)の制作まで、
一気通貫して提供できるのが、私たちフォーサイトクリエイションの強みです。

 

まとめ

顧客の満足度を高めるためには、商品やサービスの質が重要です。しかし、その部分だけを追求しても競合他社との大きな差別化にはなりません。CIやVIとは、企業の理念やビジョンを正しく発信することで多くの人々にファンになってもらうための戦略であり手法なのです。これからの企業発展のために、正しい知識をもってブランディングを行ってください。