ブランディングと一口に言っても、その意味するところは様々です。
まずは、ブランドとは何かをしっかりと理解していただき、その上でブランディングの説明をさせていただきます。

ブランディングをマーケットに発信するコーポレートサイト | フォーサイトクリエイション

フォーサイトクリエイションのコーポレートサイト、ECサイト、ブランドサイト、採用サイトなどのホームページ制作の実績をご紹介します。

まず、「ブランド」とは何か

ブランドの語源は、元々焼き印を押す意味の「Burned」で、自分の家畜と他人の家畜を間違えないよう、
焼き印を押して区別していたことから、「銘柄」「商標」を「brand(ブランド)」と言うようになったと言われています。

現在において、ブランドは
①商品・サービスが持っている本来の価値と、②他との差別化につながる優位な体験。

①商品サービスが持っている本来の価値

商品やサービスが持っている本来の価値をしっかりと伝えられる状態にあることがブランド化できている状態と言えます、
一昔前までは、その本来の価値を伝えるだけで他社との違いを表現すれば消費者は支持し購入に至っていましたが、
商品サービスが溢れる今、同等の価値を持つ他社の商品サービスがたくさん存在し、
本来の価値を伝えるだけでは、差別化し購入してもらうことができなくなっていきました。

②他との差別化につながる優位な体験

現在、ブランドが求められる最大の機能は、商品の価値を伝えるだけでなく、そのブランドを選択したときに生じる優位な体験をイメージしてもらえることと言えます。
優位な体験は、他社の商品サービスがに対しての商品価値以外の部分での「差」を作り出していなければなりません。
その「差」が生活者が時間や対価を払ってでも得たいと思う「意味ある差」になります。そしてこの「意味ある差」こそが「ブランド価値」と呼ばれるものになります。

この「ブランド価値」は、生活者によって感じ方が異なるので、万人受けするということは難しいです。
しかし、全ての生活者ではなく特定の生活者にファンになってもらうことが、ブランドには重要です。

つまり、ブランドとは消費者が商品やサービスを選択したときに生じる体験を通じ、共感しファン化することと言えます。

共感に必要な4つの要素

では、ブランド価値に「共感」してもらうにはどうしたらいいのでしょうか。それには、基本的に下記の4つの要素が必要だと考えています。

共感に必要な4つの要素
COMMUNICATION:コミュニケーション力
SNUGGLE:寄り添う力
EXCITING:感動
TRUST:信頼力

上記をきちんと備えているかが、「共感」される上で大きなポイントとなります。
これらの4つの要素についてさらに詳しく説明します。

①生活者とのコミュニケーション
生活者目線でのコミュニケーションがなければ共感は生まれません。
一方通行に情報を発信するだけでは、情報を受け取るだけは、イメージしたり考えたりする機会が少ないままになります。
生活者との間に双方向なコミュニケーションを提供することにより、
商品サービスに対して様々な角度から「考えて」もらいます。

②生活者の目線を大事にする
生活者の考えていることを理解し、生活者ファーストなブランドになっていなければなりません。
生活者の課題解決にしっかりと役に立っているかどうか、企業側の自己満足となっていないかどうかを
しっかりと考慮する必要があります。

③満足の先に感動がある
生活者は想定していた範囲の価値を提供されても、満足するのみで感動はしません。感動がなければ共感にも繋がりません。
そのブランドで自分自身が変化できたり、新しい体験ができるといったワクワク感がブランドには必要です。

④論理的で信頼できるか
ブランドは生活者に対して守らなくてはならない約束を持っていなければなりません。
そして、客観的に見て生活者が求める価値に対してしっかりと応えられている状態を
維持しなくてはなりません。
そのためには、様々な外部から意見に対して真摯に向き合う必要があります。
生活者が想定していた価値を提供できなくなった時点で信頼は失われ「共感」はされなくなります。

またブランドは、その価値が提供できる理由を論理的に伝えられなければなりません。
理由のはっきりしないブランド価値には共感は生まれません。
ブランドが生活者に届ける体験は、論理的に証明できるものでなければなりません。

次にそのブランドを作り出すためのブランディングとは何なのでしょうか?

ブランディングとは

ブランディングとは、ターゲットの頭の中に、
企業や商品に対する機能的な価値以上の良いイメージをつくり出し
共感を得、情緒的なメリットを感じてもらい、最終的にファンになってもらうことが目的です。

ブランディングとは、企業側のみでなし得ることはできず、消費者との間に生み出されるものになります。
そのため、コントロールが難しく、理想とする成果を得るためには時間も人も費用もかかってしまいます。
しかし、そのブランディングが成功すれば、そのリターンは計り知れないものになります。

ブランディングの成功=ブランドに対するファンの獲得です。
ファンは、継続的に商品やサービスを購入してくれるだけでなく、
SNSや口コミなどでブランド情報を拡散してくれる無料の広告媒体として活躍してくれます。

ブランディングに必要な活動

①調査・分析
自社と他社の分析をおこない差別化のポイント(ブランド価値)やブランドのターゲットを明確にします。
ターゲットは、どの様な生活者にどの様な体験をもたらすことができるのか、もしくはもたらしたいか
ということをしっかりと考え設定します。

②ブランド定義
ブランドの提供価値などのはっきりしないイメージを、
コンセプトやメッセージ、またロゴなどのビジュアルデザインとして見える化しデザインに落とし込みます。

③ブランド伝達
ブランド定義を基盤として守り生活者との良質なコミュニケーションをはかります。
ブランドとのタッチポイントを設計するのはもちろん、その回数や頻度なども考慮する必要があります。

④効果検証
ブランドの効果検証は難しいですが、基本的にはアンケートなどの調査でおこないます。
定性、定量の調査により、ブランド認知度やブランド共感度などを調査します。
ブランディングの各施策に問題がないかを検証し、問題があれば改善していきます。

ブランディングではターゲットの分析や調査をおこない、
コンセプトやブランド価値などを見つけ出し、市場に浸透させる活動を行いますが、
この活動の一部がマーケティングと重なる部分があります。
うまくマーケティング施策と組み合わせることが、コストの削減や効果の最大化への近道になります。

※アフターコロナに向けたブランディングの必要性(同ブログ内リンク)>>

※プロが厳選!役立つマーケティング・フレームワーク(同ブログ内リンク)>>