「サブスク」という言葉をよく耳にすることが増えました。今さら聞けない「サブスクとは!?」「サブスク市場規模は、いったいどれぐらいあるのか!?」「なぜサブスクが人気なのか!?」について分かりやすく説明していきます。
サブスクとは!?
サブスクは「サブスクリプション」の略で、英語では「予約購読」「定期購読」「会費」という意味の言葉です。月額課金・定額制でサービスを契約することを指します。
サブスクはモノを所有するのではなく、必要なときに借りて利用するスタイルのサービスです。これまでの新聞購読やインターネットのプロバイダー契約など従来の定額制のサービスは、企業目線で料金やサービス内容が決められていたのに対して、サブスクはユーザー目線のニーズに合わせて料金やサービス内容が変化するのが特徴です。
すでに多くの方が利用している動画配信・音楽配信といったサービスだけでなく、住居シェア、カーシェア、美容室の利用、洋服や時計・バッグ・家具のレンタルなどそのサービス内容はますます幅広くなっています。
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国内のサブスク市場は!?
矢野経済研究所は2021年4月13日、国内のサブスクリプションサービスに関する調査結果を発表した。2020年度のサブスクリプションサービス国内市場規模は消費者支払額ベースで8759億6000万円と、前年度比28.3%増だった。2021年度は同13.8%増の9965億円と予測した。2022年度に1兆円規模なると予測しているが、当初の予測よりも1年ほど早く成長しており、今後もっと拡大される可能性が高い。
矢野経済研究所は、市場が大きく成長している要因としては、「巣ごもり需要」を挙げている。「コロナ禍で様々な行動が制限されたことがきっかけになり、利便性の高いサブスクリプションサービスの利用が進んだ」という見方だ。
また、コロナ禍という状況を背景に、複数の拠点を自由に選んで住める「多拠点居住サービス」やホテルに定額で宿泊できるサービスなど新たなサブスクリプションサービスも生まれていると指摘している。
なぜ、サブスが人気なのか!?
サブスクリプションビジネスが流行している理由の一つに、かつての「モノ所有型のビジネスモデルが行き詰っている」ことが挙げられます。テレビ・冷蔵庫・洗濯機が「三種の神器」としてもてはやされていた時代に反映されるように、かつてはモノをどれくらい持っているかが重要視されてきました。個人の生活の繁栄を象徴していた点もあり、多くの人がモノを手に入れることにこだわってきました。
しかし、バブル崩壊以来不況が続き、「モノを手に入れたくても手に入れられない層が、一定数存在する」ようになってきました。そんな人達から、「みんなで一緒に購入したほうがいいよね」という発想が生まれました。
シェアリングエコノミーという新しい市場も
シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して、個人同士でモノや場所、スキルなどを取引するサービスのこと。従来のビジネスは、事業者が消費者にサービスを提供するB to Cサービスであったのに対し、シェアリングエコノミーでは、基本的に個人同士で取引をする C to C サービス。事業者はあくまでマッチングの場であるプラットフォームを提供するだけです。
実際にモノを所有するだけの財力があったとしても、それを好まない人達もでてきました。一人でモノを所有することには無駄が多いという考えを持つ人です。例えば、車を所有していたとしても一日中乗り続けている人はほとんどいません。
乗っていない時間は、無駄があり、利用しない時間帯は別の人に使ってもらったほうが、環境・資源的に効率が良いという考えです。こういった市場が盛り上がってくることもあり、エンドユーザーのニーズが多様化してきたのです。
購買層が特定できなくなった
また高度経済成長の時期は、購買層のニーズを特定しやすいという利点がありました。「生活をより豊かにするもの」にさえ焦点を当てれば、まず間違いなく消費者は手に取ってくれたからです。
【モノを持つ=豊かになる】という構図が、社会全体に確立していたのです。
しかし、それらのモノが容易く手に入るようになったとき、多くの消費者が嗜好品に手を出すようになります。
嗜好品はそのニーズが幅広く、モノによってはどうしてもニッチ市場に参入せざるをえないという特色があります。
そのため大手企業とは相性が悪く、コストパフォーマンスの悪さやニーズの取り違えを生み、結果的に退場せざるをえない企業も生まれました。
まとめ
ちょっと目線を変えてみるだけで、サブスクリプションのビジネスモデルを取り入れられそうな例は、今後どんどん増えてくることが予想されます。あなたの取り扱う商品にその要素があるかどうか、一考の価値はあるかもしれません。
※サブスク完全解説!成功&失敗事例・メリット&デメリット(同ブログ内リンク)>>
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